発汗作用のある入浴剤

発汗作用のある入浴剤

最近では汗をかきやすくする入浴剤が増えているようです。お風呂に入れば当然体が暖まって汗をかきますが、発汗作用のある入浴剤を入れることによってさらに汗をかくことができるようなのです。こうした発汗作用のある入浴剤には、ダイエットにも効果的だとされているものが多いようです。ダイエットと言えば女性にとっては永遠の課題ですから、気になる人も多いはず。汗をかくと体にどのような変化が起きるのでしょうか。

汗をかくってどういうこと?

そもそも、汗をかくとはどういうことなのでしょうか。

人は様々な状況で汗をかきます。運動したり、緊張したりしたときには汗をかきますし、辛いものを食べたときなどにも汗が出ますよね。汗をかくことで体温が下がり、人間は体の状態を正常に戻すことができるのです。また、体の老廃物を一緒に出してくれるとも言われており、「汗をかくのは体にとっていいこと」であるという認識が一般に広まっているようです。

汗にも善し悪しがあり、汗が出やすい人の汗はさらさらとしていて水のような状態に近いのに対して、汗が出にくい人の汗はべたついた状態であることが多いそうです。このべたつきの正体は体の中の塩分。汗がでにくい人は体から塩分がたくさん出てしまっている状態ですから、当然体内にある塩分の量は下がってしまいます。塩分は筋肉を動かしたり、胃液の成分を作ったりするのに必要な成分で、人間にとっては重要なものなのです。その塩分が減ってしまっているので、人間の体はこれ以上塩分を外に出さないように働きかけます。つまり、体内での塩分の濃度を下げないように、逆にに水分の量を増やさないようにしてしまうのです。塩分が多く出てしまっている状態で体の水分が増えると、塩分の割合は減ってしまいますよね。このような状態になってしまうと、水を飲んでも体に吸収されずに尿などとして体の外に排出されてしまいます。

「体が調節してくれているのだから、それでも大丈夫なのでは?」と思った人もいるかもしれません。確かにある程度ならばそうした体の調節機能が働いてくれるので体調に変化はないのですが、どんどん塩分が出ていってしまうと、最後には汗をかかなくなってしまうのです。汗は体温を下げるために出ていますから、それが出ないとなると体温が下がらずに上がっていってしまいます。これが熱中症などの原因の一つだと言われているのです。よく熱中症の対策などで「水よりもスポーツドリンクなどを摂りましょう」と言っているのは、水分と共に塩分なども一緒に摂取したほうがよい、ということからきているわけですね。

汗をかきにくい人は普段から運動らしい運動をしていない人が多いそうです。逆に、いつも体を動かしている人は汗をかきやすく、正常な汗が出る人が多いそうです。

汗とダイエットの関係

汗をかくことが人間の体にとっていかに大事な機能であるかが少し理解して頂けたかと思います。では、汗をかくこととダイエットにはどのような関係があるのでしょうか。

汗をかくと当然水分が体から出ますので、その水分の量だけ体重は減ります。しかし、そのようにして減った体重は水を飲んだりして水分を補給すれば元に戻ってしまいます。場合によってはかいた汗の量よりも水分を摂ってしまうこともあります。これではダイエットとは言えません。つまり、汗をかくことがそのまま体重が減ることにに繋がるわけではないのです。

では、汗をかくことはダイエットに何の意味もないのでしょうか。そんなことはありません。汗をかくこととダイエットの関係には、「代謝」が鍵になってくるのです。

代謝とは、体の中で起きる化学反応のことをいいます。化学反応、と言われてもピンと来ないかもしれません。簡単に言えばご飯を食べてエネルギーを作り出したりするような体の働きのことです。「基礎代謝」とか、「新陳代謝」などという言葉として聞いたことがあると思います。この代謝がダイエットには重要だと言われています。

ダイエットには運動が欠かせません。運動をすることで脂肪が燃焼して体重が落ちるわけですが、誰でも同じ運動量で同じ量だけ脂肪が落ちるというわけではありません。痩せやすい人や痩せにくい人、太りやすい人から太りにくい人と、人の体質は千差万別です。こうした体質には遺伝や食生活など、様々な要因があると言われていますが、痩せやすさの要因の一つとして、汗のかきやすさが挙げられるのです。

人間が代謝でエネルギーを作り出すとき、食べたもの全てをエネルギーに変えられるわけではなく、多くは熱になって体から出ていってしまうとされています。このとき、人は汗をかくことで熱を体の外に出そうとします。逆に言えば、汗をかくという機能があるからこそ、代謝を行ってエネルギーが作り出すことができるのです。

しかし、汗をかきにくい体になっていると、どうなるでしょうか。熱が体から出ないので、代謝がうまく働きません。すると、「エネルギーを作りたいけれど熱を逃がすことができないから、作るのを控えよう」と体が判断し、徐々に代謝が低くなっていくのです。こうなると、運動量の割には代謝が少なく、脂肪もあまり燃焼しない、というような悪い流れに陥ってしまうのです。

ここで汗を出すようにすれば、体が「汗を出して熱を逃がしてくれるからどんどん代謝をしよう」という判断をして、代謝が増えていきます。つまり、消費されるエネルギーが増えるということですから、結果的に脂肪が燃焼されすくなり、体重が落ちやすくなるというわけなのです。

いくら運動しても思うように体重が落ちない、という人は、汗をかかず、痩せにくい体になっている可能性があります。汗を出しやすくすることでダイエットにも良い影響があると考えてよいでしょう。

汗が出やすい入浴剤を選ぼう

汗をかくことで体の働きがコントロールされていて、ダイエットにもいい影響があることを紹介しました。それでは、汗をかきやすくしてくれる入浴剤とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

基本的には体を温めれば汗が出ますから、体を温める効果のある入浴剤を利用すればよいでしょう。炭酸効果のあるものや、お湯が冷めにくいと言った特徴をアピールしている製品が適していると言えそうです。

ただ、注意したいのはその入り方です。入浴剤を入れて入浴すればそれでいいというものでもなく、温度や時間にも気を使ってみるとよいでしょう。例えば半身浴でゆっくり浸かるのもいいですね。家族がいる方で「お湯を減らすと他の家族に迷惑かも…」と思っている方もいるかもしれません。最後に入るのも一つの手ですが、お風呂の椅子を浴槽に入れてそれに座るなどすればお湯の量を変えずに半身だけ入ることができます。普段使っている椅子は石けんあかなどが付いている可能性もありますので、入れる椅子はそれ専用で用意したほうがよいでしょう。また、汗をかくということは体の中の水分が減るということですから、長時間入る人は何か飲むものを用意したほうが安心です。

入浴剤を使えばすぐに痩せる、というのはなかなか難しいでしょう。しかし、効果的に利用すれば十分ダイエットにも繋がりますし、何より肌が綺麗になるなどの効果も一緒に得ることができますので、運動を始める前のステップとして、ぜひ入浴剤を使ってみてはいかがでしょうか。