全国各地の「温泉のもと」

全国各地の「温泉のもと」

健康、癒しといえばやっぱり温泉ですよね。いつもとは違った土地の名湯に浸かってリフレッシュ、なんていいですよね。とは言ってもなかなか行くことができないのが現実というもの。そんな人の強い味方なのが入浴剤。もともと入浴剤が生まれた経緯も温泉に由来していますから、入浴剤で温泉気分というのはごくごく一般的なことです。「温泉に行きたいけど入浴剤で仕方なく我慢…」などと思わず、手軽に各地の温泉が体験できると前向きにとらえ、いろんなものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。全国各地の名湯と呼ばれる温泉のもとを集めてみました。

名湯百選の温泉のもと

みなさんは「名湯百選」というのをご存知でしょうか。名湯百選とは、温泉の利用促進などを目的に活動しているNPOが選んだ日本全国の温泉地をまとめたものなのです。選んでいるのは温泉療法を専門に治療や研究を行っている医師などですので、効能はお墨付きといってよいでしょう。名湯百選のなかから、その名が入っている入浴剤が販売されているところを主に紹介しています。

北海道地方

  • カルルス温泉
    • 登別にあるカルルス温泉は北海道で最初に国民保養温泉地に指定されています。国民保養温泉地とは、環境省が定めているもので、泉質や温泉地として優れているとされる場所のことです。肌にやさしい泉質で、なによりその景色が素晴らしいと言われています。
  • 湯の川温泉
    • 湯の川温泉は函館にある温泉地で、「函館の奥座敷」などとも呼ばれています。泉質は塩化物泉という種類で、舐めるとしょっぱい味がするといいます。この泉質は湯冷めしにくいのが特徴と言われていますので、体の芯からあたたまることができそうですね。
  • 二股ラジウム温泉
    • 長万部町にある二股ラジウム温泉は、北海道の先住民であるアイヌの人々が発見したと言われ、古くから親しまれている温泉です。名前に「ラジウム」とついていますが、実はラジウムが入っているわけではないそうです。しかし、様々な病気に効くと言われ、多くの人がその地を訪れているそうです。

東北地方

  • 十和田温泉郷(青森県)
    • 青森県の十和田湖町にあるこの温泉郷は、焼山、蔦、谷地、猿倉という温泉地をひとくくりにした温泉地です。ただ、その範囲がはっきり決められているわけではなく、焼山温泉だけをそう呼ぶ場合もあるそうです。それぞれ泉質も違いますので、まったく同じというわけではないようですが、青森を代表する温泉地と言えるでしょう。
  • 玉川温泉(秋田県)
    • 玉川温泉は秋田県の東に位置する温泉地で、その湯の湧き出る量は日本一だと言われています。様々な病気に効くとも言われ、多くの人が湯治に訪れているとか。この温泉地では温泉のもとではなく、なんと源泉そのものを入手することができます。もちろん普通の湯の花も販売されています。
  • 須川温泉(岩手県)
    • 須川温泉は栗駒山にあり、標高は1126m。秘湯と呼ばれ、リウマチなどに効くと言われている温泉です。色は青みがかっていて、なんとも神秘的な雰囲気を感じさせてくれます。国民保養温泉地にも指定されている温泉です。
  • 作並温泉(宮城県)
    • 作並温泉は仙台市にある温泉で、「美女づくりの湯」とされています。発見されたいきさつにはいろいろな説があるようですが、昔から近くに住んでいる人々に親しまれていたことが文献などからも分かっているそうです。
  • 鳴子温泉郷(宮城県)
    • 鳴子温泉郷は宮城県の北西に位置する温泉地で、国道沿いに5つの温泉地が連なっています。5つも温泉があるだけにその泉質も様々で、9種類もの泉質があると言われています。温泉の泉質は大きく11種類に分けられるそうですから、実に8割もの泉質が集中しているわけですね。日本百名湯にも選ばれています。
  • 飯坂温泉(福島県)
    • 福島県の福島市にある飯坂温泉は、その旅館の数や規模から東北では一二を争う温泉地です。ここは日本で初めてラジウムが発見された場所としても有名なのだそうです。あのヘレン・ケラーも来たことがあるそうですよ。

関東地方

  • 塩原温泉(栃木県)
    • 塩原温泉は栃木県の那須市にある温泉です。那須といえばリゾート地としても有名ですよね。那須市には「那須温泉」という温泉地もありますが、塩原温泉はまた別の温泉地です。塩原温泉は11の温泉があり、それぞれ違った泉質が楽しめるそうです。
  • 日光湯元温泉(栃木県)
    • 日光湯元温泉は栃木県日光市にあり、環境省(当時は厚生省)が定める国民保養温泉地の第一号に選ばれた温泉です。泉質は硫黄泉でいかにも温泉といった感じ。糖尿病などに効くと言われており、飲むと便秘にもよいとされています。
  • 伊香保温泉(群馬県)
    • 伊香保温泉は群馬県にある温泉で、歴史が古く万葉集にも歌われているそうです。硫酸塩泉という泉質で、効果が高いと言われており、「子宝の湯」としても有名だと言われています。
  • 草津温泉(群馬県)
    • 群馬県の温泉の中でも伊香保温泉と並んで人気が高いのが草津温泉。湯もみと呼ばれる木の板でお湯を混ぜて温度を下げる方法が有名ですね。訪れる人の数も多く、日本でもっとも栄えている温泉地と言ってもよいかもしれません。入浴剤も多く発売されているのを見ることができます。

中部地方

  • 戸倉上山田温泉(長野県)
    • 長野県のやや南よりにある戸倉上山田温泉は、戸倉温泉、新戸倉温泉、上山田温泉をまとめている呼び名です。肌を美しくさせる効果があると言われています。温泉のもとではなく、源泉を使った入浴剤として販売されている製品もあるようです。
  • 下呂温泉(岐阜県)
    • 下呂温泉は岐阜県下呂市にある温泉です。有馬温泉、草津温泉、下呂温泉で日本三名泉とも言われているそうです。温泉の温度が40℃ほどで、他の温泉に比べて低いため、ゆっくりつかることができて、湯冷めしにくい温泉だと言われています。

近畿地方

  • 十津川温泉(奈良県)
    • 十津川温泉は奈良県にある温泉で、奈良県で唯一この名湯百選に選ばれている場所です。重曹が含まれている泉質で、肌によいとされています。国民保養温泉地にも選ばれており、保養地としても知られている温泉です。
  • 有馬温泉(兵庫県)
    • 有馬温泉は兵庫県の神戸市にある温泉です。関東地方で紹介した草津温泉は江戸時代の温泉番付で東大関に格付けされていたのですが、西大関に格付けされたのがこの有馬温泉。昔から有名だったことが分かります。ラジウムが含まれており、病気などに効くとされています。
  • 南紀白浜温泉(和歌山県)
    • 南紀白浜温泉は、和歌山県の白浜町にある温泉で、昔の地名から「牟婁(むろ)の湯」とも呼ばれています。日本で初めて温泉などを利用した保養施設ができたのがこの南紀白浜温泉だと言われています。
  • 龍神温泉(和歌山県)
    • 和歌山県龍神村にある龍神温泉は日高川沿いに位置しており、泉質は重曹泉。質が高いことから日本三大美人の湯として知られています。国民保養温泉地にも選ばれており、渓流を見ながら入ることができる施設もあるようです。
  • 南紀勝浦温泉(和歌山県)
    • 和歌山県の那智勝浦町にあるのが南紀勝浦温泉です。たんに勝浦温泉と言ったり、那智勝浦温泉とも言ったりするようです。海よりの場所にあることから景色がよい場所や、自然があふれる場所など、環境面でも評価が高い温泉です。

中国地方

  • 玉造温泉(島根県)
    • 島根県の松江市にある玉造温泉は「神の湯」と呼ばれて昔から多くの文献に登場することで知られている温泉です。三種の神器で知られてる勾玉がこのあたりで造られていたという言い伝えがあるのだそうです。見所が多くあって湯治にもぴったりなんだとか。
  • 湯原温泉(岡山県)
    • 岡山県の北のほうにある温泉が湯原温泉です。湯郷温泉、奥津温泉とともに「美作(みまさか)三湯」として有名なのだそうです。美作というのは昔「美作国」という地名があったことに由来するようです。川の底から砂が噴いていて、そこから温泉が湧き出てきたことから、砂噴き湯という名前もあるそうです。

四国地方

  • 道後温泉(愛媛県)
    • 道後温泉は愛媛県の松山市にある温泉です。愛媛県は昔「伊予の国」と呼ばれていましたが、一説によれば「湯国(ゆのくに)」が転じて伊予の国になったされています。本当のところはわかりませんが、こうした説が出るほど、温泉が大きな存在であることが伺えます。小説「坊ちゃん」の舞台としても知られる松山ですが、作者の夏目漱石が温泉に惚れ込んだという話もあるんだとか。

九州・沖縄地方

  • 雲仙・小浜温泉(長崎県)
    • 雲仙温泉、小浜温泉はともに長崎県の雲仙市にあり、噴火で有名な雲仙普賢岳の南西にある温泉です。長崎は歴史に名を刻むことの多い街ですが、あの吉田松陰も訪れたことがあるそうです。
  • 由布院温泉(大分県)
    • 由布院温泉は大分県の由布岳のふもとにある温泉で、町を上げて様々な取り組みをして温泉地をよりよい場所にしようという活動が行われていることでも有名です。そうした活動もあって、雰囲気が良いことが治療の一環としてよい影響を与えていると考えている医師などもいるようです。
  • 別府八湯温泉(大分県)
    • 別府は源泉の数や湧出量が日本一と、日本でも類を見ないほどの温泉地です。その中で、別府温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉の八湯を合わせて別府八湯温泉と呼ばれています。それぞれに特徴がありますが、個々の温泉地だけでなく、八湯としてもまつりなど、全体としての取り組みも行われているそうです。
  • 指宿温泉(鹿児島県)
    • 指宿温泉は鹿児島県の指宿市にある温泉の総称で、「指宿温泉」という温泉があるわけではありません。主に摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉などが有名です。特に摺ヶ浜温泉で行われる、浴衣を着て砂に埋まる「砂蒸し」は特徴的で全国的にも知られています。

いかがでしょうか。「行ってみたい」と思ったらまずは入浴剤を買ってきてみてはいかがでしょうか。基本的にはインターネットを利用するなどしてどこでも手に入れることができる入浴剤がある場所を選んでいます。他の場所についてもその土地に行けば手に入る可能性もありますので、載っていないからと言ってその温泉のもとが存在しないということではありません。最近ではオークションでご当地の温泉のもとを買うことができるケースもあるようですので、載っていない温泉地も試してみたいという人は探してみてください。