入浴剤の色

色の効果

入浴剤には色がついているものがほとんどですが、何かの成分によって色が出ているというわけではなく、色によって直接何か体や肌によい効果がある、というものはほとんど売られていません。「天然の温泉には濁っているところもあるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。確かに天然の温泉では硫黄など、成分によって濁って見えるものもあり、「湯の花」や「濁り湯」などとして温泉地で売られている製品もあります。しかし、一般家庭では浴槽に影響が出る恐れがあるため、基本的にはドラッグストア等で市販されている入浴剤にそうした成分が入れられていることはありません。しかし、色が付いている湯を見ることによって、気分が落ち着いたり、元気が出たり、といったような効果はあると言われていますし、「温泉のもと」のような製品の場合には雰囲気を出すために色は欠かせません。入浴剤の色はお風呂の雰囲気を高めてくれる大事な要素と言えるでしょう。

そんな入浴剤の代表的な色について、その傾向や効果などをまとめてみました。

    • 赤色の入浴剤には、いちごやバラなど、果実や花の赤色をイメージしたものが多いようです。薄くなってピンク系になってくると、桃や桜などをイメージした入浴剤が多く存在するようです。赤やピンクは女性が好む色と言われていますから、女性に人気がありそうです。中には発汗作用を期待してか、辛いものをイメージした製品も出ているようです。赤色には気分が高揚する効果が期待できますので、元気になりたい時などに使ってみるといいかもしれませんね。ピンク系ならおだやかさなど、柔らかい印象がありますので、いいことがあった日などに使うとそんな気持ちが持続してくれるかもしれません。
    • 青色の入浴剤には、やはり海をイメージしたものがほとんどのようです。南国の海のようなスカイブルーや、透明感のあってみずみずしさを感じるような青など、青といってもそのイメージは様々。青色には冷静さや落ち着きをもたらしてくれる効果がありますから、海や風の印象とも重なって清々しい気持ちになれそうですね。
    • 黄色の入浴剤には柚子やレモンなど、柑橘系の果実がイメージされたものが多いようです。日本にはゆず湯の風習がありますから、こうした黄色系の入浴剤は男女問わず人気が高そうですね。また、はちみつ入りなどの製品にはイメージを高めるために黄色くなっているものもあるようです。黄色も赤などと同じように暖色ですから、気分が爽快になったり、前向きな気持ちになれたりする効果があると考えられます。
    • 緑色の入浴剤には森や木など、植物をイメージしたものが多く出ています。森林や草原をイメージすることでおうちのお風呂でも露天風呂のような開放的な気持ちになれそうです。似たような傾向の色としては茶色も多いようです。ひのき風呂などを連想させるためなのでしょう。緑色にはさわやかさや緊張緩和の効果がありますので、癒し効果は抜群でしょう。
    • 白色の入浴剤も人気の高い色のひとつです。白には牛乳をイメージして美肌効果を強調しているものが多いようです。白濁色は天然の温泉にも見られる色ですから、温泉をイメージしやすいのも人気の理由だと言えそうです。他の色にはない特色としては、色は白でも香りがいちごなどの果実であるなど、白以外の別のイメージを重ねているものが多いことです。それだけ白には「入浴剤らしさ」を見出しているのかもしれませんね。白には清潔なイメージがありますし、ベージュには人肌や木のぬくもりなど、温かさを連想させる効果がありますので、ゆったりしたい時には一番ふさわしい色と言えるでしょう。

入浴剤の色は浴槽に付く?

入浴剤の色はお風呂を楽しむための大切な要素ですが、心配なのはその色が浴槽やお風呂場に付いてしまわないか?ということ。緑や茶色など、付いてしまうと目立ってしまう色もありますから、十分に注意したいところです。

入浴剤を販売している会社のホームページでは、「入浴剤の色の成分が原因で浴槽などに色が付くことは無い」としているところが多いようです。

どの会社でも、基本的には硫黄系の成分が入っておらず、用量などを正しく守っていれば浴槽を傷めたり色をつけてしまうようなことはないと説明されています。効果がありそうだから、と言って推奨されている用量以上に入浴剤を入れたり、前の日のお湯にさらに入浴剤を入れるなど、製品の想定以上の状況を作ってしまうと、かえって好ましくない結果を招いてしまいます。 それぞれの製品によって詳細は異なりますので、説明書などを見て問題がないか確認するように心がけたいですね。中には「湯の花」など、実際の温泉の成分を抽出している製品もありますが、大多数の製品が浴槽のことを配慮して売られていますので、入っている場合には表示や説明をしていることがほとんどです。もしも明確な記載が無く気になる場合には、販売元の会社に問い合わせるのが確実でしょう。

こうしたことを踏まえて、入浴剤を使うときに気をつけたいポイント3つをまとめました。

  • 決められた用量を守る
    • 各家庭によって浴槽の大きさは異なりますから、浴槽に合った量を入れるようにしましょう。
  • 硫黄系の成分が入っていないかどうか確認する
    • 硫黄などの成分が入っていても、お湯を浴槽に入れっぱなしにせずにすぐ流せば問題ないようですが、入れる前に確認は必要でしょう。
  • 浴槽を清潔に保っておく
    • 洗っていない浴槽では汚れと入浴剤の成分が反応して思わぬ汚れに繋がることもあり得ます。お風呂掃除をするか、お湯を入れる前に水で流すなど、清潔にしておくことを心がけたいですね。

入浴剤でせっかく気持よく入っても色が付いたりしてしまったらそんな気分も台無しです。使い方をよく知っていい気分で過ごしたいものです。

入浴剤の色が浴槽に付いてしまったら

入浴剤を販売している会社では、入浴剤の色が浴槽に付くことは無いと説明しているところがほとんどです。しかし、実際の利用では浴槽の素材や汚れなど、他の要因と重なって色が付いてしまうことも無いわけではないようです。万が一浴槽に色がついてしまったら、どうすればよいのでしょうか。

まず初めに覚えておいていただきたいのは、入浴剤を使ったあとに色が付いたり汚れが出たからと言って、必ずしも入浴剤が原因だとは限らないということです。洗おうとしてつけた洗剤が垢などと反応して汚れになってしまったり、浴室の材質との相性でシミになってしまったりと、別の理由によって汚れてしまうこともあり得ます。洗剤を販売している会社ではそうした状況についてお手入れの方法を解説しているところもあります。

ですから、使っていた状況をよく考え、原因を突き止めることが大切です。それによって掃除の方法も変わってきますので、再度確認してみましょう。

浴槽に色が付いてしまったら、まずは普段利用している風呂場用の洗剤を使ってみましょう。ほとんどの場合にはこうした一般的な洗剤で落ちると言われています。「洗剤を使っても落ちない」「こすっても落ちない」という人がいますが、新しいスポンジでこすったり、少し時間を置いてつけおきするだけでも効果は表れやすくなります。まずは手持ちの洗剤で試してみることをおすすめします。

それでも落ちない!という場合には研磨剤のように汚れを「削りとる」ようなやり方が必要になってきます。クレンザー系の研磨剤などをうすく付けてやさしくこすってみるとよいかもしれません。あまり強くやり過ぎると浴槽に傷がついたりしてしまう恐れがありますので、一気に色を落とそうとせずに、やさしく少しずつこするようにしましょう。最初に目立たないところで試してみると大きな失敗をせずに済むでしょう。クレンザーなどが無い…という方に試して欲しいのが歯磨き粉。これも一種の研磨剤ですので、使ってみてもよいかもしれません。ただし、大きな汚れにはたくさん使うことになってしまって無駄ですので、小さなシミなどに利用することをおすすめします。大きな汚れにはやはり専用の洗剤を用意したほうがいいでしょう。そのほうが時間も手間も省けます。