入浴剤の表示

入浴剤で気になるのがその表示内容。成分や注意書きなど、細かく書いてあるものや、逆に書いていないものなど、ものによっても違うことがありますよね。「新しい製品が気になって使ってみたいけれど、今まで使っていたものとどう違うのかな…」と使うのをためらっている方もいるのではないでしょうか。そんな入浴剤の表示について、詳しく見ていきましょう。

浴用化粧品と【医薬部外品】

そもそも、入浴剤はどのような分類で販売されているのでしょう。入浴剤は「薬事法」という薬品に関する法律に従って製造・販売がされています。薬事法によって規制や必要な措置が定められていることで、安全性などが保たれているのです。薬事法では、入浴剤は「化粧品(浴用化粧品)」と「医薬部外品」、そして「医薬品」の3つに分類され、それぞれの基準などに沿って作られています。医薬品の部類の製品はほとんど一般に販売されることは無く、基本的には化粧品と医薬部外品と考えて問題ありません。その中でも医薬部外品に分類される製品が大多数を占めているのが現状のようです。

化粧品

化粧品は化粧水やマスカラ、ファンデーションなど、一般的にも化粧品という名で販売され、様々な製品が数多く存在する分類です。化粧品は肌を白く見せたり、目を大きく見せたりと、目に見えるような状態の変化を期待して作られています。逆に言えば、体への影響がほとんど無いということになりますよね。化粧品は、病気やけがを治すような効果を謳ってはいけないことになっています。入浴剤は体の疲れを癒すような目的を兼ねているものがほとんどですので、そうした効果をアピールすることができないため、化粧品の分類で販売されている製品が少ないというわけなのです。実際に販売されている化粧品としての入浴剤は浴用化粧品と呼ばれ、主に香りを強調した製品が多く出ているようです。効果としても、石鹸と同じように肌を清潔にする程度で、何か症状が緩和するといったようなことまでは期待できませんし、もし化粧品の分類で「肌荒れが必ず治る!」といったような表示がある場合には薬事法が守られていない製品ということになります。

化粧品にはこうした性質上、広告の基準というものがあります。化粧品として販売する際には、55の効能の範囲内で広告を表示する必要があります。

広告基準 効能効果編 東京都福祉保健局

55全てを把握した上で製品を購入するのは難しいことですが、こうした決まりがあるということだけでも覚えていれば、製品を見分けるのに役立つかもしれませんね。

医薬部外品

医薬部外品は「医薬」品の「部外品」ということですから、医薬品に近い分類だということが分かります。医薬部外品は、医薬品のように「はっきりと効果があると認められている」というものではありませんが、有効な成分が入っており、効果が「期待できる」という程度の製品なのです。薬用〇〇、として販売されている製品はこの医薬部外品であることがほとんどです。入浴剤に関しても、医薬部外品の場合は化粧品と違って効果を示すことができるので、腰痛や肩こりに効く、といったような表示ができます。何か効果を得たい、と思った時には医薬部外品を選ぶことをおすすめします。

入浴剤に期限はある?

買ったはいいけれどなかなか使わずに気づいたら数年…棚の奥にひっそりと残されている入浴剤がある、なんて人もいるのでは?食品を買うときのように消費期限を気にするという人はあまりいないでしょう。しかし、肌に触れるものですし、浴槽が汚れてしまったら掃除も大変です。入浴剤には使える期限があるのでしょうか?

実は、ここでも薬事法が関係してきます。薬事法の第59条「直接の容器等の記載事項」という項目の中に「厚生労働大臣の指定する医薬部外品にあつては、その使用の期限」とあり、医薬部外品は使用期限を明記しなければならないとされているのです。化粧品についても、第61条に同じように書かれています。つまり、入浴剤には使用できる期限が明記されているはずなのです。

しかし、製品によっては期限が書かれておらず、「お早めにご使用ください」としか書かれていないものもあります。これは、製品の品質が3年以上変わること無く安全に使用できる場合には、期限を明記しなくてもよいということになっているからなのです。消費者としてはたとえ安全でも期限を書いておいてほしいものですが、こういった理由から表示の有る無しが出てきてしまっているのです。

もし期限を過ぎてしまっても、入浴剤は使えるのでしょうか。販売している会社では、「使用には問題ないが、香りが落ちたりする可能性がある」といった説明しているところが多く、問題なく使えるけれど何らかの気になる点は残るかもしれない、ということのようです。

普通の状態で保存しておけば特に問題ありませんが、開けっ放しで何年も放置していた、とか湿気を吸って硬くなってしまった、などの場合には余程のことがない限り使わずに捨てたほうがよさそうです。